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2022.05.01

【管理栄養士監修】
中性脂肪・コレステロール
対策レシピ

食物繊維たっぷり♪いり豆腐

エネルギー    155kcal
脂質       9.2g

コレステロール  0㎎
食物繊維     4.5g
塩分       0.7g

材料
  • 木綿豆腐        100g(1/3丁) 
  • 乾燥わかめ       2g
  • しめじ         50g(1/2パック)
    人参          30g(中サイズ1/3本)
    ごま油         小さじ1
    砂糖          小さじ1
    減塩醤油        小さじ1
    白ごま         適量

作り方
  • ①木綿豆腐は水気をきる。
     しめじは手で割き半分に切る。
     乾燥わかめは水で戻し、ひと口大に切る。
     人参は短冊切りにする。
  • ②フライパンを中火で熱し、ごま油を入れ、
     しめじ・人参を炒める。
     火が通ったら豆腐を入れてくずし、
     水気をとばしながら炒める。
  • ③わかめ・白ごまを加え炒め、砂糖と減塩醤油で
     味を整える。
  • ④お皿に盛りつけて完成
  •  (七味や三つ葉などの薬味を入れても
      美味しくなります☆)

 

健康診断や人間ドックなどで、「中性脂肪が高い」や「コレステロールの値が高い」と指摘されたことがある方は、多いのではないでしょうか。
よく聞くけれど…2つとも同じようなものでは?と思われる方も多いと思います。
まず初めに、中性脂肪とコレステロールの違いについて説明したいと思います。

中性脂肪とコレステロールの違いとは?

身体の中には、4種類の脂質が存在しています。そのうちの2つが中性脂肪とコレステロールです。これらは身体を健康に保つために重要な役割を持っており、一定量は必要とされているため全く脂質を摂らないことも身体には良くありません。

中性脂肪の働きとは

中性脂肪は脂肪組織に蓄えられ、エネルギー源としての役割を果たします。身体には必要不可欠ですが、増えすぎると体脂肪として蓄積し、肥満や生活習慣病を招きます。
中性脂肪や血糖値が高い方は脂質だけではなく糖質の摂りすぎも影響するため、糖質の摂り方も適正化する必要があります。

コレステロールの働きとは

コレステロールの主な働きは大きく3つに分けられます。

▶全身の細胞膜の成分となる
ヒトの細胞11つは細胞膜に被われ、この膜を通じて栄養素などの物質の出し入れを行って生きています。

▶ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモンなど)やビタミンDの原料


▶食事の脂質やビタミンの吸収の手助けをする胆汁酸の原料

また、コレステロールには、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)とHDL-コレステロール(善玉コレステロール)があります。
悪玉コレステロールは、細胞内に取り込まれて細胞膜の材料になりますが、血液中に多く存在すると血管の壁に蓄積し詰まることで動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となります。対照的に善玉コレステロールは、余分なコレステロールの回収や抗酸化作用、血栓予防作用など動脈硬化を防ぐ働きを担っています。
悪玉コレステロールが高い方は、脂質の種類や摂取量を見直す必要があります。
このように同じコレステロールでも体内での働きは大きく異なり、コレステロールの値は低ければ低いほどよいわけではありません。

揚げ物を控えたり糖質を減らすことも効果的ですが、コレステロール・中性脂肪が高い方は毎日の食事の中でこれらにプラスして取り入れていただきたい3つのポイントがあります。

①抗酸化作用のある食品を取り入れる
抗酸化とは身体を錆びつかせないこと(酸化を抑えること)です。
細胞や血液中の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化を抑止することができます。代表的な抗酸化成分はビタミンA・C・E、イソフラボンなどがあります。

ビタミンA 人参・ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれる
ビタミンC いちご・キウイフルーツ・ブロッコリー・ピーマン(赤/黄)などに多く含まれる
ビタミンE かぼちゃ・アーモンド・オリーブ油などに多く含まれる
イソフラボン 大豆・大豆製品に多く含まれる

②動脈硬化予防に海藻類も取り入れる
わかめ・ひじき・昆布・もずくなど
海藻類に含まれる食物繊維は余分なコレステロールの排出を促す働きがあります。また、カリウムも豊富で塩分の排出にも役立つため高血圧の方にもおすすめ食材です。

③低カロリーで食物繊維も豊富なきのこ類を取り入れる
しいたけ、しめじなどのきのこ類は様々な料理に取り入れやすく、コレステロールや血圧を下げる働きも含まれています。
また、糖質や脂質の代謝に欠かせないビタミンB群やカルシウムの吸収をよくするビタミンDも多く含まれています。

今回のレシピはこの3つのポイントを踏まえて、身近な食材で料理していただけるよう考えました。ぜひ、食材の効果も知っていただきご自宅でもレシピに挑戦してみてください。