睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来・骨粗鬆症・禁煙外来

睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

それ睡眠時無呼吸症候群のサインかも!セルフチェックしてみましょう!

起きている時
  • 我慢できないほどの眠気
  • 睡眠時間は足りているはずなのに眠い
  • 集中力の低下、仕事などでのミスが頻発
  • 慢性的な疲れが抜けない
起きた時
  • 頭痛がする
  • 熟睡できていない気がする
  • 倦怠感がある
  • 寝起きが悪い
寝ている間
  • いびきをかく、指摘された
  • 無呼吸状態を指摘された
  • いびきで目が覚める
  • 息苦しさで目が覚める
  • むせて目が覚める
  • 何度も目を覚ましてしまう
  • 寝汗がひどい

睡眠時無呼吸症候群って
どんな病気?

睡眠無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、寝ているあいだに何度も呼吸が止まる病気です。ほとんどのケースで、気道が塞がってしまうことで無呼吸状態に陥ります。また、気道が塞がりかけているために起こる症状として、いびきが見られます。 呼吸の停止によって酸素が全身にいきわたらなくなると、心筋梗塞や脳卒中など、命を脅かす合併症のリスクが高まります。また、十分に睡眠時間を確保していても、日中に強い眠気に襲われ、運転中、会議中、試験中などに居眠りをしてしまう原因にもなります。特に運転中の眠気は、事故を引き起こしたり、場合によっては命にかかわる問題であるため、早急な検査・治療が求められます。

原因は?

睡眠時無呼吸症候群の原因としては、閉塞性のものであるか、中枢性のものであるかによって異なります。

閉塞性の睡眠時無呼吸症候群

肥満に伴う首回りの脂肪、扁桃肥大、アデノイド肥大、舌の気道への落ち込み、鼻炎、鼻中隔湾曲症などを原因として、気道が塞がり、無呼吸状態を招きます。
睡眠時無呼吸症候群の多くは、こちらに分類されます。

中枢性の睡眠時無呼吸症候群

呼吸の機能を担う脳内の「呼吸中枢」に障害が起こり、正常な呼吸ができずに、無呼吸に至ります。心不全、腎不全と併発しているケースなども報告されていますが、はっきりとした原因が分からないことも少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群の検査

Step1
問診スクリーニング

問診スクリーニング現在の症状や過去の病歴などについて問診を行い、簡易なスクリーニング検査を行います。

Step2
基本的な検査(簡易型による自宅検査)

パルスリープを就寝時に装着していただくと、1時間あたりの無呼吸の回数(AHI)が分かります。
2日間検査をして、翌々日以降に返却していただきます。
簡易型の自宅検査の判定で、睡眠時無呼吸症の重症度が高いと判断した場合には、Step4の治療を開始します。

Step3
確定診断(精密型による入院検査)

確定診断(精密型による入院検査)入院検査が可能な連携病院をご紹介し、精密検査【終夜睡眠ポリグラフィー(PSG検査)】を受けていただきます。

Step4
検査結果により治療法の決定

検査結果に応じて、生活習慣の改善や口腔内マウスピース装置、CPAP療法などの治療を行います。

Step5
治療の効果判定検査

治療の効果判定検査上記、治療を行った上での効果を判定する検査を行います。

睡眠時無呼吸症候群の治療

谷口循環器内科では、主にCPAP(シーパップ)療法にて、睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。閉塞性の睡眠時無呼吸症候群の治療において、もっとも一般的スタンダードな治療です。 また、必要に応じて、ダイエットのための生活習慣指導を行います。

CPAP(シーパップ)療法

CPAPは、本体装置からホース・マスクを介して患者様の鼻から空気を送り、気道の閉塞を防ぐ治療です。呼吸に合わせて送られる空気量が変化しますので、楽な状態で眠れます。
なお、CPAPの装置は当院を介してのレンタルができますので、購入する必要はありません。また基本的に、ご自宅で受けられる治療です。

CPAP(シーパップ)療法CPAP(シーパップ)療法

効果
  • 気道が確保されることで無呼吸状態が改善され、いびきも軽減します。
  • 心筋梗塞、脳卒中などのリスク上昇を防ぐことができます。
  • 睡眠の質が向上し、睡眠中の息苦しさ、寝起きの不快な症状、日中の眠気なども改善が期待されます。
睡眠時無呼吸症候群は
保険適応なの?

睡眠時無呼吸症候群の検査・治療には、健康保険が適用されます。
ただし、保険制度上、治療期間中は毎月1回の診察が必要になります。

取り扱い会社・機器紹介
取り扱い会社
  • フクダライフテック
  • 株式会社フィリップス・ジャパン
  • 帝人ヘルスケア株式会社
取り扱い機器
  • レスメド社製
  • フィリップス社製

骨粗鬆症

 

骨粗鬆症とは?

骨量が減り、骨が弱くなることで骨折しやすくなる病気のことを骨粗鬆症と言います。

骨粗鬆症の年代別有病率

骨粗鬆症の年代別有病率

骨密度検査を受けてみませんか?

骨粗鬆症骨密度は、性別に関係なく20歳頃にピークをむかえ、その後は低下していきます。骨密度が低下すると、背骨が曲がり、身長が縮んでしまったり、咳やくしゃみ、つまずいて手をついたなど、ちょっとした衝撃や圧迫によっても骨折を起こしてしまいます。しかし、こういった症状は「歳のせいだ」「たまたま転んだからだ」と考えられ、病気と思われず諦められてしまいがちです。

骨粗鬆症によって一度骨折すると、骨折の治癒後も再骨折する可能性が非常に高くなります。また、特に下肢を骨折してしまった場合には、寝たきりになるきっかけになることも少なくありません。骨折は痛みを生じるだけではなく、体を支え、動かすことを困難にし、時には骨格で保護されている他の臓器の働きを低下させることもあります。骨粗鬆症の予防と治療の目的は骨折を予防し、骨格の健康を保ち、生活機能とQOLを維持することにあります。

「骨折してから治療をすればいい」ものではなく、「骨密度が低下している時点で治療を開始する」ことが大切なのです。特に女性の場合、女性ホルモンの分泌低下を伴う閉経を境として、骨密度が急激に低下します。このため女性は50歳になる前に、男性も70歳になれば、できる限り骨密度検査を受けることをおすすめしています。

骨密度の測定方法について

骨密度の測定方法について骨密度の検査は、主に以下の3種類があり、いずれも痛みを伴わず数分で終了します。

DXA(デキサ)法(二重エネルギーX線吸収測定法)

2種類のX線を腰の骨・脚の付け根の骨に照射し、その透過の程度をコンピュータで解析し骨量および骨密度を算出します。いくつかある骨密度検査の中でも、もっとも精度の高い検査です。

MD法

手をアルミニウム板の横に置き、X線撮影を行います。アルミニウム板は前方から後方にかけて傾斜がついており、検査画像のアルミニウム板と手の骨の濃度を比較して、コンピュータで骨密度を算出します。

超音波測定法

かかと、もしくは脛の骨に超音波を照射し、その伝搬速度を調べて骨密度を評価します。
簡便であり、放射線を使用しないことから、検診などで広く活用されています。ただし、あくまでスクリーニング検査であり、正確な診断には至りません。

当院では精度の高いDXA法をお勧めしていますが、DXA法は神戸赤十字病院等に紹介受診を行っていただく必要があります。
同院への受診が困難な方は、当院にてMD法を行わせていただきます。

骨粗鬆症の治療方法について

骨は皮膚と同じように新陳代謝を繰り返しています。古い骨が溶ける「骨吸収」と、新しい骨ができる「骨形成」のバランスが維持されることで、その健康が保たれています。しかし、骨粗鬆症は骨形成が骨吸収に追いつかなくなっています。
骨粗鬆症の治療は、このアンバランスを正していくことが目的で、「食事」「運動」「薬」によって行います。

食事

①カルシウム:骨の主成分になる。
②ビタミンD:カルシウムの吸収を高め、排出を減らす。
③ビタミンK:カルシウムが骨に沈着するのを助ける。

運動

骨密度を上げる。運動機能を高めて転倒を予防し、背筋を強化して椎体骨折も予防する。

内服薬、注射薬、さらに毎日服用するものもあれば、半年に1回注射するものもあります。

①骨吸収を抑制する。
  • ビスホスホネート製剤:アレンドロネート・リセドロネートなど
  • 抗RANKLモノクローナル抗体:プラリアなど
  • SERM選択的女性ホルモン剤:ラロキシフェン・バゼドキシフェン
②骨の代謝を助け、腸からのカルシウム吸収を助け、骨形成を促進する。骨吸収抑制作用を有するものもある。
  • 活性型ビタミンD:アルファカルシドール・エルデカルシトールなど
③骨形成を促進して骨量を増やす。
  • 副甲状腺ホルモン(PTH)製剤:フォルテオ・テリボン
④骨吸収を抑え、かつ骨形成も促す。
  • 抗スクレロスチン抗体薬:イベニティ
⑤閉経に伴う女性ホルモンの低下を補い、骨吸収を抑制する。
  • SERM:ラロキシフェン・バゼドキシフェン
骨粗鬆症当院には骨粗鬆症マネージャーの資格をもつ看護師、栄養指導を行う管理栄養士が在籍しております。
食事・運動指導をはじめ、骨粗鬆症の状態、持病、既往歴、そして患者様のライフスタイルに応じて薬を選択いたしますので、骨粗鬆症に対して不安を抱えておられる方、これまでに治療途中で通院しなくなった方がいらっしゃいましたら、どうぞ安心してご相談ください。

禁煙外来

どうしてタバコを吸うとよくないの?

たばこ煙には発がん性物質が約70種類もありますが、「ニコチン」の依存性によりやめにくいと言われています。また、最近問題になっている受動喫煙をなくすためには、100%禁煙だけが唯一の対策となります。

禁煙外来で保険適応される
対象者について

34歳以下の方は4項目・35歳以上の方は5項目すべて満たす場合に禁煙治療の保険適応となります。

※このテーブルは横にスクロールできます。

項目 34歳以下 35歳以上
TDSニコチン依存度テストで、点数が10点中5点以上だった方
今すぐに禁煙を始めたい方
一年以内に他院で禁煙治療を受けたことがない方
禁煙治療を受けることを文書で同意している方
ブリンクマン指数(一日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方 ×

禁煙外来の治療
スケジュールについて

0週 初診:治療内容について丁寧に解説して、禁煙補助薬を処方します。内服を開始します。
服薬から1週間 禁煙開始:服薬を1週間継続していただいてから、禁煙治療を開始します。
服薬から2週間

 

再診:禁煙生活でのお悩みや禁煙治療の進捗、薬の副作用の有無などをお聞きします。禁煙が辛い方には、少しでも辛さが解消できるよう、日常生活上のアドバイスも行います。

服薬から4週間
服薬から8週間
服薬から12週間 最終診察

禁煙の成功率ってどれくらい?

禁煙の成功率ってどれくらい?禁煙に成功する確率ですが、自力で禁煙を行った場合は10%程度です。
対して、禁煙外来による禁煙治療を受けた時の成功率は、60~80%だと報告されています。

禁煙治療補助薬の飲み薬について

現在、禁煙治療補助薬の飲み薬は、製薬会社から出荷停止となっておりますので、処方できません。